それでも僕は書き続ける!!

1996年生まれの阪神ファン。プロ野球や日々の感情を文章に表す楽しみを感じながら気ままに書きます

2020年のペナントレースを予想する(セリーグ)

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2020年のプロ野球開幕まであと1週間をきりました。


阪神ファンが周りにほぼいなかった中学高校時代、友達と野球談義をするためには他球団の情報は必須でした。
見境のないプロ野球ファンを名乗っている以上、中途半端な予想はできない……みなさんに納得してもらえるようがんばります!

 


セ・リーグ
阪神
2広島
3巨人
4横浜DeNA
5中日
東京ヤクルト

 


1位 阪神タイガース 


6月から再開した練習試合で阪神タイガースは甲子園で広島・ソフトバンクと対戦しました。この6試合を見て僕は確信しました。
優勝できる、と。

阪神のストロングポイントといったらみなさん御存知の通り投手力。昨季のチーム防御率はリーグ1位でした。
規定投球回に達した西投手、青柳投手、練習試合で好投した秋山投手やガルシアらが中心になってローテを担います。
新外国人のガンケルは不安を残す内容となりましたが、2軍では若い望月投手(最速159キロ)が控えています。

さて先発以上に強力なのがブルペン陣。学校の皆さんの中には阪神のリリーフ去年ほどすごくはないと思っている方もいることでしょう。
しかし、ジョンソンとドリスが抜けても優れていることは変わりありません。これを見よ!!

 

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タイガース主な救援陣

昨シーズン登板した主な中継ぎ投手の成績です。
さらに今年は、
・マイナーでリリーフ専門だったエドワーズが加入
・16年に58試合登板したスアレスソフトバンクから獲得
・16年、17年に最優秀救援を受賞した桑原投手が復帰見込み
・19年ドラフト6位入団の小川一平投手が猛アピール中 (入団前MAX149㌔が現在最速152)
と、昨シーズンは頭数に入っていなかったパワーピッチャーがまだまだ控えています。今年も強固なブルペン陣を形成してくれることでしょう。

一方でウィークポイントだと指摘されているのが長打力と守備力です。
チーム最多本塁打が大山選手の14本、チーム全体の失策がダントツの102個と明確な課題を残しました。

しかし!これは解消されつつあります。
まず守備力。阪神は11試合を消化しましたが、この間のエラーはわずか3つ。
そのうち1つは能見投手が記録したものです。
この時期で結論づけるのは早いですが、ファンとしてはこの数字を信じたいと思います。

そして長打力です。かつてロサリオでおおはしゃぎしていた僕が驚くほどの選手が仲間になってくれました。ボーアです。
MLBで20本塁打を3度マークした待望の長距離打者。先日の甲子園では3試合連続ホームランを打ち、とうとうそのパワーがお披露目されました。
さらに甲子園での6試合はチーム本塁打10本と、昨年と違うのではという期待をもたせてくれる内容でした。
その中でも遊撃手候補である北條選手・木浪選手に長打が出ている点に期待したいです。阪神のショートは得点貢献度という「チームにどれだけ得点をもたらしたか」という数字が低かったので、このポジションの攻撃力アップはチームに大きなプラスをもたらしてくれるでしょう。
とはいえ全体的に左投手に弱い打者が多いという課題はありますし、やはり投手力で逃げ切る展開になるのは変わらないと思います。

不確定な要素が多いと評するプロ野球ファンが多いようですが、だからこそ伸びしろもあるんだよ!
まあ見てなさいって。

 

このチームのキーマン:ボーア
長年苦しむ得点力不足を解消できるかどうか、やはりこの人次第でしょう。彼にいま必要なのは成功体験です。
左打者不利と言われる甲子園でも軽くスイングするだけでスタンドインするパワーがあるわけですから、
「自分は日本のプロ野球でも成功できるんだ!」という自信さえあればきっとやってくれます。
左投手に弱いのはMLB時代からなので、打てる人から打ってくれれば問題なし。僕は信じてます。信じます。

youtu.be

 

個人的に期待している選手:高橋遥人
勝敗だけ見たら平凡ですが奪三振率10.26はリーグ1位です。安定力などは西投手の方が優れていますが、投げるボールは間違いなく今のタイガースでNo.1でしょう。
現在故障で離脱中なのが非常に惜しいですが、復帰した際はタイガース優勝に向けて最後の1ピースになるはず。

 

2位 広島東洋カープ

4連覇を目指した昨季はまさかの4位。個人的には田中選手にこだわりすぎたことが最後まで足を引っ張ったかなと思っています。
ここまでの田中選手は概ね順調。攻守の要が戻ってきました。オフは會澤選手・菊地選手が残留。センターの西川選手と合わせてリーグ屈指のセンターラインが完成しそうです。このセンターラインの強さがカープの強さだと思います。また打者1人では攻略が難しい投手も、打線全体で何ができるかを考えてチーム全体で攻略しにかかる、優勝した頃に培われた「勝者のメンタリティ」も健在だと、先日の練習試合を見て感じました。

中崎投手をはじめとする中継ぎ投手の勤続疲労が懸念要素でありますが、もともと広島は力のある先発と打撃の力で勝ってきたチーム。苦しい台所事情になるとは思いますが、別のところで補えるのではないかと思います。

 

このチームのキーマン:田中広輔
昨シーズンの大不振はかなりショックでした。連続フルイニング記録を継続したいた事からも分かるように、広島のショートは基本彼以外には考えていないはず。昨季は小園選手の台頭もありましたが1シーズン乗り切る力で比較したらまだまだ発展途上。実績と経験を兼ね備えた田中選手の復活は上位浮上に向けて必須要素でしょう。

 

個人的に期待している選手:森下暢仁
順調に行けば新人王候補筆頭です。規定投球回に達した大瀬良投手にジョンソン、100イニング以上投げた床田投手に九里投手、そして野村投手とアドゥワ投手。決して層が厚いわけではありませんが、充実した先発投手がいるのがカープの特徴。そこに期待大の森下投手が加わるわけですから、より強力な先発陣になることでしょう。

 


3位 読売ジャイアンツ

このチームの優れた点は坂本選手・丸選手・岡本選手と攻守に優れたバッターを揃えている点です。坂本選手・丸選手は守備重視のポジションとされるショートとセンターであれだけ打てるわけですから、他チームとの差も明確になります。岡本選手の守備は平凡ですが、ファースト・サード・レフトをこなせることで起用の幅を大きく広げることを可能としています。
この3人は今年も健在。年齢的にもまだまだ期待できそうですし、他チームの驚異となりそうです。

ただ心配な点もあります。FA補強の失敗と山口投手の退団です。
山口投手の成績は防御率2.91投球回数170イニング。この好投手の穴を埋めるのは相当難しいです。今までの巨人でしたら他チームのローテの柱をFAで獲得していたのでしょうが、美馬投手は千葉ロッテへ。補強は韓国リーグで17勝を挙げたサンチェスのみになりました。年俸3億4000万円は来日1年目の投手としてはチーム歴代最高だそうで。
このサンチェスの出来次第では先発投手のやりくりは昨年以上に難しいものになるでしょう。現在サンチェスはオープン戦練習試合では良い結果が出ていません。開幕後の巻き返しに期待ですが、山口投手以上のパフォーマンスは発揮できないだろう、と予想したのが3位にした根拠です。


このチームのキーマン:菅野智之
4年ぶりの1位に返り咲いたとはいえ、彼にとっては不本意だったシーズンだったことでしょう。防御率は3.89、故障もあって2軍落ちは4回。山口が退団し、新加入の先発はサンチェスのみ。やはり投手陣の中心は菅野投手になるでしょう。もし彼が……なんてことになったら相当厳しい戦いを強いられることは回避できません。彼の復活は巨人ファンなら誰しもが待ち望んているはず。
あと阪神ファンとしてひとつだけ言わせてください。
万全じゃない巨人のエース倒したってあんまり嬉しくないんですよ。

 

個人的に期待している選手:大城卓三
まさかのコロナウィルス感染が発覚し離脱中。ですが巨人が長らく待ち望んていた阿部慎之助以来の「打てる捕手」。それになる可能性を秘めています。打撃のイメージが先行しがちですが、盗塁阻止率が振るわなかったこと以外はそこまで守備も悪い印象はありません。投手が打順に入るセ・リーグは捕手の打撃力で打順全体の力に差が出やすいです。歴代の名選手がつけてきた背番号24を自分の番号にできるでしょうか。


4位 横浜DeNAベイスターズ

昨季まで在籍していた筒香選手や外国人選手に代表されるように打のチームのイメージが強いですが、実は他チームと比べて優れていたのは先発の「失点抑止貢献度」でした。要するに先発投手が防いでくれた失点の割合が大きかったということです。ただ、ここにきて今永投手に次ぐイニング数を記録した上茶谷投手が故障で離脱。その前には高い能力を持つ東投手の全休も決まっており、昨年以上に苦戦を強いられる予感です。
またリリーフでも70試合以上投げた投手が2人いますが、70試合以上投げたリリーフは翌年の成績は黄信号という僕の持論がありまして。彼らがパフォーマンスをどれだけ落とさずにできるかも気になります。

打線は言うことなしですよね。オースティンと昨季やや精彩を欠いた宮崎選手らが加わることで、昨季以上の破壊力になるかもしれません。
ただこのチームはセンターラインの打撃が他に比べると弱いです。ソトが2塁を守ることで少しは解消されますが、さらに上の順位を目指すには他のポジションでも打撃で差をつける選手がもう少しほしいところでしょうか。

このチームのキーマン:梶谷隆幸
センターラインの打撃力、機動力不足、低出塁率ベイスターズの攻撃面の課題をいっぺんに解決してくれる可能性を秘めています。昨シーズンは開幕からの不振で出遅れる形となりましたが、開幕スタメンが決定している今年はスタートから結果を残すことができるでしょうか。ここのところシーズンを完走できず、年間通しての活躍はしないのではと予想して順位予想は4位にしましたが、彼の活躍次第では先述の課題も解消され、打線のレベルがもう1段階上にあがる気がしています。

個人的に期待している選手:平良拳太郎
上茶谷投手が離脱したことで、右の1番手はおそらく彼になるのでしょうか。派手さはありませんがベイスターズに移籍して着々と力をつけてきているように思えます。最後ガス欠を起こし成績を低下させたのは残念でしたが、それまで安定した投球を見せていました。制球力が上がったことで低めにボールを投げ込めるようになり、ゴロを量産できるようになったことは、狭いハマスタをホームにするチームにとって心強いはず。


5位 中日ドラゴンズ

昨季はリーグトップの打率をマークしたように、3割超えをクリアした大島選手、ビシエド選手、2割9分に乗せた阿部選手、高橋選手とハイアベレージのバッターが並びました。スタメン野手陣は守備能力も高く、スタメン力の高さを理由に上位予想をする方もいますね。

ですが気になるは投手陣の成績。投手圧倒的有利のナゴヤドームをホーム球場としていながら、先発の成績は指標的にはかなり悪いです。ちょっと調べてみたのでこれを見てください。

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昨季出場した主な投手陣の防御率を、ホーム別とビジター別に分けてみました。最優秀防御率のタイトルを取った大野投手をはじめ、多くの投手がナゴヤドームでは好成績を残すも、それ以外では軒並み成績を落としているのが分かります。
このことから、中日の投手陣はナゴヤドームという投高打低の球場の影響を大きく受けており、実際はやや厳しい状況であるといえるのではないでしょうか。ビジターでかなり打ち込まれているこの現状を打破しないことには……投手陣の奮闘がカギになります。

投手陣の脆さを打撃で補おうという考えもあるでしょうが、極端に投手有利の球場を本拠地に据えている以上これ以上の打力を求めるのはかなり酷ではないかというのが僕の意見です。唯一野手のウィークポイントといえるのが捕手です。ドラフトでは郡司選手を指名しましたので、将来的には穴のない打線が組めるようになるかもしれません。

 

このチームのキーマン:梅津晃大
上茶谷投手、甲斐野投手が活躍する中、少々出遅れてのデビューとなりましたがそのインパクトは絶大でした。特に決め球のフォークは空振り率23.5%、被打率は.091。これはホークスの千賀投手が投げるお化けフォークと同じくらいの成績です。先日登板したライオンズ戦では4失点と打ち込まれてしまいましたが、リーグ屈指の強打者たちからフォークで空振りを奪いました。まだ発展途上でチームの命運を担わせるのは荷が重いでしょうが、持っているポテンシャルは相当のものです。

 

個人的に期待している選手:藤嶋健人
直球が高速化する今のプロ野球で、そこまで速くないのに高い空振り率を誇るストレートを投げます。まるで上原浩治さんのようです。今年でまだ4年目ながら肝っ玉も据わっていそうで、大舞台でより力を発揮しそうなタイプです。昨季は初登板から21試合連続無失点を記録し、良いスタートを切りましたがその再現となるでしょうか。

 


6位 東京ヤクルトスワローズ

5位横浜と1点近く差がついたチーム防御率の改善。チームの課題は明らかです。先発陣で勝ち越したのは石川投手のみですが、防御率は3.84、小川投手は4.57で5勝12敗という成績でした。小川投手は各チームのエース級とぶつからざるを得なかったので勝ち星も伸びなかったものかと思われます。ドラフトでは奥川投手を引き当てた後は3連続大学生投手を指名。外国人もクックとイノーアを獲得するなど、先発陣を強化する考えがよく表れた的確な補強でした。
ただ現実的な話でいうと、これらの補強が全て当たることは考えにくく、外国人1人、新人1人がそれぞれローテに加わるくらいであったらじゅうぶんだと考えたほうが良さそうです。
数年後が楽しみではありますが、今年早速効果が出るかというと……と、いう感じでしょう。

打線はバレンティンがホークスに移籍。目立った補強はせず、既存戦力からの底上げに期待することになりました。候補は多く期待度は高いですが、現戦力の底上げをしないことにはチーム全体で打撃成績を向上させるのは難しいでしょう。
ヤクルトは投手、野手ともに新世代を台頭させ新しいチームを作るための過渡期を迎えているといえるのではないでしょうか。野手では村上選手、投手では奥川投手と高卒のスーパースターを抱えるチームです。彼らを中心にしたチームを作り上げていくために、積極的な若手起用も予想されます。ですがこの時期はどうしても順位を上げることが難しいです。特に投手陣の崩壊は4年くらいかかるケースが多く、辛抱強くやっていくことが求められます。ですが、投手陣が整備されたチームは強いです。若い選手が揃えば伸び代も大きくなることは、ベイスターズファンなら分かってくれるかもしれません。

このチームのキーマン:イノーア
今季から加入した先発候補の新外国人です。ここまで安定した投球を披露し、開幕ローテ入りは間違いないでしょう。低めにボールを集めてゴロを打たせるスタイルは狭い神宮と相性が良いと思われます。ブキャナンとタイプは似ていますが、イノーアは球威でもそれなりに勝負できるので昨年のブキャナンのように痛打される場面もそこまで多くないのではと予想しています。良いピッチャー獲得しましたね。

 

個人的に期待している選手:廣岡大志
どうしても開幕から続いたノーヒットが印象に残ってしまいましたが、昨季9月に限れば打率.333。スランプを乗り越え期待をもたせる結果を残しシーズンを終えました。高卒4年目の選手が主にショートを守って10本塁打はかなり好成績だったと言えるでしょう。三振はたしかに多いですがそれと同じくらいボール球の見極めも良く、ストライクゾーンに来たボールをしっかりコンタクトできるようになれば好成績が残せそうです。いわゆるロマン枠の選手なのでしょうが、スケールの大きい選手は他チームのファンでもワクワクしてしまいます。