それでも僕は書き続ける!!

1996年生まれの阪神ファン。プロ野球や日々の感情を文章に表す楽しみを感じながら気ままに書きます

さらば素晴らしき助っ人 A.ラミレス

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今から4年前、僕の大好きな投手が引退した。

 

2016年シーズン最終戦に組まれた三浦大輔引退試合

この時点でのベイスターズは69勝70敗。勝てば勝率5割を達成できる大事な試合に引退試合は組まれた。

 

打者1人限定の先発にして三浦を送り出し、勝率5割を狙いに行くこともできたはず。でもラミレス監督は、この試合を三浦に託した。

 

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三浦は打たれた。それはもう、こっちが見ていて辛くなるくらい打たれた。

最後の登板でこんな打たれる三浦なんて見たくないって思ってしまった。幸いにも打線は活発で、ラミレス監督が早めに三浦を交代させればまだ勝機はあるかもしれない。一緒にハマスタに来ていたベイスターズファンの父に、そんな話をした。

 

「5割は来年でも出来る。でも番長は、今日しか完全燃焼できないんだ」。

父は隣でささやくようにこう言った。何も言い返せなかった。

 

今なら父の言っていたことが分かる。ずっと、ずっと、横浜のマウンドを守りきってきた三浦のことを、ラミレス監督は心の底から尊敬していた。だからこそ、ラミレス監督は三浦を投げさせ続けた。本人がやり切れるまで、心ゆくまで投げさせ続けた。

日本のプロ野球で現役を続けることの大変さ、素晴らしさを知っているラミレスが監督じゃなかったら、あの引退試合はなかったかもしれない。

 

ラミレス監督、僕の大好きな選手に最高の花道を用意してくれてありがとう。

 

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▲「三浦大輔は、ずっと横浜です!ヨロシク!!」

 

 

今年、ベイスターズのある選手が偉業を達成した。

ホセ・ロペス、史上初のNPB1000本安打&MLB1000安打。記念すべき一打をホームランで決めたロペス。試合後には記念セレモニーが行われた。

 

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セレモニーはとても素晴らしいものだった。そばで支えた通訳さん、ジャイアンツ時代にチームメイトだった阿部慎之助、ネフタリ・ソト、エドウィンエスコバーのインタビューが盛り込まれたムービー。

愛する家族、海の向こうでプレーするかつての戦友・筒香嘉智らのビデオレター、チームメイトからの花束贈呈……他チームで日本人選手が2000本安打を達成しても、ここまで祝ってもらえるだろうか?と思ってしまうくらい盛りだくさんだった。

 

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▲花束を受け取ってスピーチするロペス

 

外国人選手は1年1年が勝負。たとえMLBで結果を残したからといって、NPBの野球に順応できなければ同じようにはいかない。成績が伴わなくて、チームを去っていった助っ人を、僕は何人も見てきた。

ラミレス監督もまた、日本で結果を残し続けた選手だ。ヤクルト-巨人-DeNAと渡って外国人選手史上初のNPB2000本安打を達成した。グラウンドでは精神的支柱となってチームを鼓舞し続けた。

そんなラミレスが監督をしているチームだからこそ、ロペスに対しても最大限の経緯を示し、盛大なセレモニーを用意したのかもしれない。その真意は想像するしかできないが、僕はそんな風に考えてしまうのだ。

 

ラミレス監督、日本で成功を収めた偉大なる選手に素晴らしいセレモニーを用意してくれてありがとう。

 

ああ良かった。

三浦とロペス、2人の素晴らしい晴れ舞台の日に指揮を執った監督がラミレスで良かった。

 

 

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アレックス・ラミレス、僕が初めて好きになった助っ人です。

 

日本で監督をやる夢を叶えたこと、本当に尊敬します。ベイスターズが大好きなたくさんのファンをいっぱい笑顔にしたこと、とってもすごいです。

 

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5年間おつかれさまでした。また野球場で会えますように。

 

 

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