それでも僕は書き続ける!!

1996年生まれの阪神ファン。プロ野球や日々の感情を文章に表す楽しみを感じながら気ままに書きます

コロナ禍でも田中俊太の「手をたたけ」は変わらなかった

2020年、プロ野球ファンは新たな応援の形を求められた。声が出せない。声援が送れない。去年まで当たり前のようにできていたことが禁じられ、もどかしい思いをした人もいたのではないだろうか。

 

そんな中、去年と変わらない応援の形で球場を大いに盛り上げた選手がいた。

 

読売ジャイアンツ・田中俊太。彼の名前が東京ドームにコールされると、NICO Touches the Wallsの「手をたたけ」が流れる。

 

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手をたたけ 手をたたけ 願う日は来ないけど

愛を歌え 君を歌え この空が晴れるまで

 

登場曲が流れるとジャイアンツファンは「手をたたけ」の部分に合わせ、手拍子を刻む。これがまたとても揃っているのだ。新しい応援にファンもどうしていいか戸惑いながらも、俊太が出てくるときは手拍子がピタッと合う。軽い破裂音が球場を包み込むこの雰囲気が、僕はたまらなく好きだった。

 

 

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 東京ドームで流れた実際の映像

 

去年の夏、東京ドームで一緒に試合を見た妹の言葉が忘れられない。

「この曲で巨人ファン手拍子するようになったよね。みんなに覚えてもらえたんだね」

 

俊太はずっとNICO Touches the Wallsの「手をたたけ」を登場曲に使用しているが、最初からファンが手拍子してくれていたわけではなかった。

一部のファンが少しずつ曲に合わせて手拍子をし始めて、それにつられて周りのファンも手を叩き……いつしか手拍子の輪が東京ドームに広がっていた。俊太が出てきたら手拍子で迎えるのが当たり前になっていた。あらゆる応援が制限されてしまった今年、俊太の変わらない手拍子を聞いて妙に安心した気持ちになった。

 

ベイスターズに移籍して登場曲が変わらない保証なんてどこにもない。心機一転気分を変えるなんてのはよくある話だ。だけどもし彼がそのまま「手をたたけ」を使ってくれるのなら……。俊太がベイスターズファンに受け入れられ、再び球場に手拍子が響く光景を、僕は心待ちにしている。

 

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NICO Touches the Walls 『手をたたけ』