マルテのHRパフォーマンス名、ラパンパラに決定!!
突然ですが、クイズです。
1.サンズがホームランを打った時のパフォーマンスをやってください。
はい、両手をピロピロ~。正解です。
2.ボーアがホームランを打った時のパフォーマンスをやってください。
そう、かめはめ波のように両手を突き出して~。正解です。
3.マルテがホームランを打った時のパフォーマンスをやってください。
野球ファンの友人に尋ねたら「そもそもやってたっけ?」と返されてしまった。
・・・・・・。なぜなのか。
さあみなさん、いっしょにやってみましょう。
左腕を体の外側に向けて斜め上にあげます。右腕は左腕と平行に伸ばして、そこから右腕を引き寄せてください。
右腕を引き寄せるときは勢いよく、これポイントです。
あのパフォーマンスは、去年までチームメイトだったオネルキ・ガルシアとの友情の証でもある。昨シーズン横浜戦で白星をあげたガルシアは、ふくらはぎを痛めて離脱しているマルテの代わりにお立ち台でパフォーマンスを披露した。
とはいえ、サンズやボーアと比べると知名度が低いのは否めない。
このパフォーマンス、正式な名前がないのだ。
ボーアには「ファイアーボール」、サンズには「ハッピーハンズ」という名前が付いていて、球団から公式グッズも販売された。だがマルテのパフォーマンスに関係するグッズは、ない。
来日1年目にこのパフォーマンスを披露したときは、ネット上で「ウサイン・ボルト」に似ているという理由で「ボルテ」と呼ばれていた。しかし流行らなかった。
スポニチの記事やツイートでは「ハッピーアロー」と呼ばれている。腕の動作が弓を引く動きに似ていることから命名された。だがこれも「ハッピー」がサンズと重複して紛らわしいのか、定着には至っていない。
この「マルテのパフォーマンス何て呼んでいいか分からない問題」は阪神ファンを悩ませてきた。
しかし今日、この問題にも終止符が打たれた。マルテが円陣で自らこのパフォーマンスの名前を発表したのだ。その様子がタイガースのインスタグラムで公開されている。
その名も、ラパンパラ。
意味はさっぱり分からないが、なんかラテン系で明るくていいじゃないか!
さっそくその「ラパンパラ」をお披露目するチャンスが巡ってくる。
ヤクルト・奥川恭伸のフォークを2球続けて平然と見送り、得意のストレートを振り抜く。打球はものすごい勢いでレフトスタンドに飛び込んだ。
マルテがウキウキでベンチに戻ってくる。さあ、「ラパンパラ」を見せてくれ。
マルテ選手、今季初安打が1号ホームラン!!🙌ベンチみんなでお決まりの弓をひくポーズでお出迎えです😊(磯)
— 極トラ・プレミアム(日刊スポーツ) (@NikkanNaruohama) 2021年3月28日
#hanshin #tigers #阪神タイガース #神宮 #ヤクルト #阪神 #ジェフリー・マルテ #マルテ #マルちゃん pic.twitter.com/Qxr8P8K46D
だが今までと違うのは、ベンチのみんなが同じポーズを取ったということ。
開幕2戦目、マルテは試合前の円陣でホームランのパフォーマンスをしたいと呼びかけていた。
3回、左越えにソロ本塁打を放った #ジェフリー・マルテ 選手と一緒にポーズを決めるナイン pic.twitter.com/H7QXgLT3fm
— スポニチTIGERSフォト (@Sponichi_Tfoto) 2021年3月28日
ベンチの選手たちや井上コーチ、北川コーチも嬉しそうにポーズを取っている。これほど雰囲気の良さが伝わってくる写真もそうそうない。佐藤輝も楽しそうだ。
もともとマルテはシャイなところがある。広報の撮影する動画でもカメラを向けられると恥ずかしそうにしていた。来日1年目のシーズンは1軍の外国人野手がマルテひとりの時期もあって、チームに溶け込めているか心配していた。
そんなマルテもタイガースにきて3年目。今ではすっかりチームの和の中心だ。何よりマルテが仲間を巻き込んで周りを盛り上げようとしてくれているのが嬉しい。
連勝スタートでもともと雰囲気は上々だが、マルテの「ラパンパラ」でチームはひとつになった。
マルテがホームランを打つたびに、チームの結束は強くなっていく。