韓国に移籍した元広島ホセ・ピレラの応援歌の中毒性が高すぎる
みなさんはホセ・ピレラを覚えているだろうか。
広島東洋カープに入団したピレラは昨季の開幕戦は1番・レフトでスタメン出場。チームで3番目となる11本塁打をマークするも、獲得当初の期待を下回ってしまったのか、1年で退団となってしまった。
現在、ピレラはKBOこと韓国リーグのサムスン・ライオンズでプレーしている。NPBでプレーした選手がKBOや台湾リーグに移籍することは珍しいことではないのだが、使用されているピレラの応援歌のクセが強すぎて中毒になると話題になっているのだ。
ピレラ ピレラ サムソン ピレラ
アンタ ホムロン ピレラララ
ピレラ ピレラ サムソン ピレラ
アンタ ホムロン ピレラララ
いやすごいなこれ!!
歌詞の解説をすると、サムソンとはチーム名のことである。一般的にはサムスン・ライオンズなのだが、現地の発音的にはサムソンが正しい。アンタは「安打」、ヒットだ。ホムロンは「本塁打」。
つまり、「あなたはサムスンの選手ですよ。ヒット打ってねホームラン打ってねピレラララ」というような内容になる。ピレラララの意味は体で感じてください。
NPB同様に応援の文化があるKBOだが、その内容を比べるとシンプルなものが多い。KBOの応援はおよそ1990年代に定着したのだが、応援をリードする団長やチアガールは内野席の特設ブースに立つ。日本の場合、応援がしたければ外野席に座るが、韓国の場合は熱心なファンが集まるのは内野席なのだ。
当然、内野席のほうが人数も多い。集まった多くのファンがすぐに歌えるよう、あるいは合わせやすいように、シンプルな応援歌が作られていったものと思われる。
例えば、昔千葉ロッテに在籍していたヤマイコ・ナバーロ。彼もサムソンに在籍していたが、その応援歌はオブラディ・オブラダに合わせて「ナナナナナナナバーロ~」と歌うものだった。元タイガースのウィリン・ロサリオは「アニモ バモス ロサリオ~」と繰り返す歌詞だった。
KBOの応援にはもう1つ特徴がある。振り付けだ。大半の曲に振り付けが存在し、ファンは曲に合わせて踊る。曲に合わせて踊る様子は、さながら音楽フェスのようだ。もちろんピレラの応援歌にも振り付けがある。
ポイントは「ピレラララ」の部分で両手をプルプルさせるところである。ちなみに僕はこの踊りをやったら肩周りが心なしか軽くなったので、肩こりに悩む人は踊ってみても良いかもしれない。
それにしてもすぐ覚えられる上に頭に残るこの曲。ピレラ自身も認知しているらしく、KBO第1号を放った日のヒーローインタビューで自ら応援歌を歌ってみせた。すごく恥ずかしそうなのもいい。めっちゃシンプルな歌詞なのにちょっと間違えてるのもまたいい。
NPBでは目立った活躍はできなかったが、新天地でのピレラは現在大活躍中。
先日もリーグトップに迫る8号ホームランを放った。元スワローズのデービッド・ブキャナンと共に頼れる助っ人としてチームを牽引している。あの中毒性の高い曲が打席で良い影響を与えている……かもしれない。ピレラララ~。