それでも僕は書き続ける!!

1996年生まれの阪神ファン。プロ野球や日々の感情を文章に表す楽しみを感じながら気ままに書きます

文春野球学校に再び参加して言いたいことを削る勇気を教わった話

 

 こんにちは。とびたつばさです。

 

 昨日の夜は文春野球学校2019の第2回目がありました。第2回は提出した課題を返却して、添削を担当した西澤先生が気づいたことをもとに授業をする「振り返り編」です。

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 前回の記事を見直してから読まれる方はこちらから!

tobitsuba.hatenablog.com

1月26日 課題を提出する

 今回の課題テーマは「私のスター」について2000字程度でコラムを書くというもの。前回はテーマが2つありましたけど今回は1つなので、参加者の皆さんが同じテーマで書くことになりました。
 
 筆が遅い僕は今回も提出はギリギリ・・・というか、その日の夜12時が締めきりだったのに、出したときには時計の針は2時を回っていました汗
 でも、今回の課題は同じように苦労された方が多かったそうです。だから、良しとしましょう!!でも、今回は本当に大変でした・・・

 

 2月1日 第2回目の授業

 

 


 授業はこんな感じでいつもやってます。真ん中の奥にいるのが西澤先生です。

 
 「熱量が半端ない!!」

 講師の西澤千央先生が授業の冒頭でおっしゃった一言です。
 西澤先生は参加者の課題を全て読まれているのですが、全部を読んでこう感じたそうです。

 
 みんな書きたいこと、伝えたいことをきっと心の内に秘めて毎日を送っていたのでしょうね。そういう思いをこうして他人にぶつけられる文春野球学校はやっぱり良い機会だなって思います。

 

 2回目の授業はその「書き手の熱量」について議論が展開されました。

 

 書き手は強い思いや熱意を持ってコラムを書くんだけど、読者が同じように熱を持っているわけではないので、その熱意が伝わるとは限らない

 

 これは非常に難しいテーマですね。文章のこと以外でも言えると思います。

 例えば、ものすごく良い物を見つけて、「これはぜひ他の人にも勧めたい!!」ってなったとき。

 

 そう思って友人や知り合いにその良さを熱弁したはよかったが、相手はむしろその熱さに引き気味になってしまった……

 
 こんな経験、ありませんか?僕はしょっちゅうやってます笑
 これが文章を書く上でも起きることがあるということです。

 

 これを回避し書き手の熱い思いを読者にどう伝えていくか、実際の授業では実践的なテクニックも含めて解説がされました。
 明日にでも使えるコツもありまして、とってもタメになりました。


 言いたいことを捨てる勇気

 書き手の熱量に関連して話をもう1つ。人に何かを伝えるときって、

・これは言っておかないと正しく伝わらないかもしれない
・これも言っておけば誤解されないから言っておこう
・あとここ突っこまれるかもしれないからこれも付け足して・・・

 ってなって、つい色々付け足してしまう経験、ありませんか?
 特に相手から質問を受けたときにあるあるなんじゃないかなと思います。

 

 これって、文章を書くときにも起こりがちです。
 あれも書こう、これも書こうとなった結果、確かに中身は濃いものになったけど、どれが文章のメインなのか分かりにくくてボヤけてしまう。料理もそうですけど、あっさりした優しい味があってこそ、濃い味の料理のおいしさが引き立つもの。
 本当に伝えたいことが正しく相手に伝わらなかったら、それはさみしいことですよね。
 
 だからこそ、西澤先生は「削る勇気」「捨てる勇気」が大事だと話していました。
 自分の伝えたいこと、書きたいことを読み手に分かってもらうために、文章を削る。 

 特に自分の情熱を意欲にして書くときって、この作業は勇気が要ることです。

 

 

 ここからは僕の意見を書きますね。

 

 あれも書く、これも書く、これも付け足しておく、って自分に対する自信のなさの表れだと思うんです。

 

「読んでくれる人にこういう風に感じ取ってほしい」
「こういうことなんだって分かってほしい」
「せっかく伝えたのにちゃんと解釈されなかったらどうしよう」

 

 たぶん、何かを書いたり伝えたりするときって、こういう願望とも不安とも言える感情が自分の中をグルグルしています。そのモヤモヤを取っ払うために、あれもこれも、ついつい書き足してしまうのです。 

 

 でも、全ての人が同じ感想を持つ文章って、存在しないと思います。

 

 ちょっと極端な例ですが、短歌ってありますよね。あれは5・7・5・7・7の31字で自分のことや情景描写を表現するものですが、当然そこに詰め込める情報量は少なく、本当にさまざまな解釈があります。なかには全然意味が違う2つの意味を持つ歌もあるくらい。

 でも短歌って、量が短いからおもしろくない、って評価はされないですよね?
 むしろ見えない部分が多いから、それを想像する楽しみもあったりします。
 
 もちろん、当時の人の考えは正確には分かりませんが、短歌を詠んだ人って、きっといろんな風に想像されることを覚悟していたんじゃないかって思うんです。そこの覚悟がなかったら、矢印のばして「ここはこういう意味だから!」とか、最後に※で補足つけたりしてたと思います。(そんな歌は嫌ですけどね)そこにはきっと、ある種の自信もあったのかもしれません。

 

 コラムと短歌を同じように当てはめて考えるのは、無理があるかもしれません。でも同じ日本語ですし、きっと通ずるものがあると、僕は思います。
 あれもこれも書きたくなるのは僕もそうなので、ものすごーーーく分かりますけどね笑 自分の書いたものになかなか自信は持てないですよ・・・。

 

 でも今回の授業で、「文章を削る勇気」について学びました。本当に伝えたいことを読み手の印象に残すために、他の部分は抑えめにする。
 文章もピッチングと同じで、緩急が大事なのですね。


懇親会

 さて、今回も授業の後は楽しい懇親会です。第1回と違うのは、みんな課題に取り組んだ後という点です。〇〇選手について書いた、楽しかった、ここは大変だった、苦労したなどなど、それぞれの胸の内を明かしてお酒を飲み明かしました。

 「熱量がすごい!」と 西澤先生が話されていたように、みなさん選手に対する愛情や情熱がすごかったです。でもそういうのを真正面から受け止めるのが好きなので、とっても楽しめました。そういうパッションが自分の中にわいてきて、それをコラムにぶつけたんだなあと感じました。みなさん、野球を愛しています!!


 あと、前回はおそらく僕だけだった大学生仲間を見つけることができました!いま、大学2年生で、学校の課題に追われながらこっちの課題も仕上げたそうです。すごいなあ。
 やっぱ年が近い人がいるのはうれしいですよね。「私のスター」というテーマの課題に日本ハム・新庄を選んで正面から向き合うかっこよさ、僕も見習います!!

 

 

 

 文春野球学校に参加したのはこれで2回目ですが、また新たな気づきや発見があって、行ってよかったなあって思います。西澤先生が普段書くときにどんなことを考えているかも知ることができましたし。またコラムを読むのが楽しみになりました。


 前回の長谷川先生、今回の西澤先生とお二方の授業を聞いて、2つの課題に取り組んで、野球を文章で表現することについて、自分の中で分かり始めてきたなあ、という感覚を持てるようになりました。


 そろそろ自分でも何か書いてみたい、という欲がわきつつあります・・・
 もしかしたらこのブログでお披露目できる、日が来るかもしれません笑

 

 

 西澤先生、ご指導と課題の添削、ありがとうございました!!