それでも僕は書き続ける!!

1996年生まれの阪神ファン。プロ野球や日々の感情を文章に表す楽しみを感じながら気ままに書きます

【阪神】ドラ1ルーキー・近本光司の可能性を信じてみたい

 オープン戦はキャンプで取り組んできたことや新しいことを試す場である。だから結果は重視すべきことではない、結果は二の次、結果は二の次、結果は二の次……。


 最近は自分に言い聞かせるようにしてこの言葉をつぶやいている。タイガースは沖縄と福岡で計4試合オープン戦をやったが、未だに勝ちはない。矢野新監督になってリスタートをきったとはいえ、去年は最下位に沈んだチームだ。早くも現実を見せられているような感覚になり、開幕が怖い。

 

 いや、2019年のタイガースは2019年のタイガースであり、最下位になった去年のタイガースではない。今年のタイガースは希望にあふれているではないか!去年はいなかった選手たちが躍動しているではないか!!

 

 3月2日と3日に行われた福岡ソフトバンクとのオープン戦では、ドラフト1位ルーキー・近本光司外野手のポテンシャルの高さを垣間見ることができた。
 9番・中堅でスタメン出場した2日はいきなり千賀滉大と対戦。近本はファール2つで追い込まれるも、インコースに来たフォークをライト前に弾き返した。幾多の強打者をしとめてきた千賀の「お化けフォーク」を攻略してみせた。


 これだけでは終わらない。近本はすぐさま初球から走って盗塁を成功させる。あいてはキャノン使いの甲斐拓也だ。パリーグの俊足たちが自重してしまうほどのスローイングを持つ甲斐から塁を盗んだ。


 千賀から打って甲斐から盗塁を決める。近本はわずか2球でタイガースファンの心をガッチリつかんだ。

 

 アグレッシブなところを見せつけた近本だったが、翌4日の試合ではまた違った1面を見せてくれた。


 第4打席、同じくルーキーの甲斐野央の初球に対し、近本はセーフティバントを敢行。あっという間に1塁へ駆け抜けていった。状況を広く見られるクレバーさも持ち合わせている。

 

 思えば去年のタイガースは1年を通してセンターのポジションを固定することができなかった。二塁・遊撃・中堅のポジションはセンターラインと呼ばれ、ここに強力な選手がいるチームは総合力も高いというのが今の定説である。
 去年の糸原健人・北條史也の2人に加えて、センターに近本がおさまってくれれば、リーグ屈指のセンターラインも夢ではないだろう。それに、近本が武器にしている脚力は守備でも役に立つ。糸井嘉男福留孝介両ベテラン様の負担も軽くなるはずだ。

 

 たったの2試合かもしれない。けれど僕はこの2試合で近本の可能性の高さを十分に感じることができた。いや、残りの試合でもっとすごいものを見せてくれるかもしれない。そんな期待にあふれたルーキーをみんなで見守っていこうじゃないか。