それでも僕は書き続ける!!

1996年生まれの阪神ファン。プロ野球や日々の感情を文章に表す楽しみを感じながら気ままに書きます

【阪神】9.5 近本新人安打記録更新!!

 

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 野球の記録は、維持し続けるものと積み重ねるものがあります。前者は打率や防御率、後者は打点や投球回などですね。維持する記録は見る側にとっても難しい一面があるといいますか、たとえ序盤に良い数字を出していても、終盤にうまくいかないと平凡なものになってしまう…それゆえに印象で語られがちな部分もある気がするのです。

 

 137本。大阪桐蔭高・藤原をクジで外し、立命館大・辰巳もクジで外し、その末に獲得した近本がここまでヒットを積み重ねることなど、誰が想像したでしょうか。少なくとも僕はまったく想像してませんでした笑

 

 幸せな時代にタイガースを見られているなあと感じています。
 何せ今回近本が更新した阪神の選手の新人安打記録を持っていたのは、この日も同じスタメンで出場していた高山なのですから。
 若い選手がかつての選手の記録に挑み、それを飛び越えていく。そんな瞬間を見られて幸せだなと思います。ちなみに、高山が記録を更新する前に新人で1番ヒットを打った坪井さんは現在横浜で打撃コーチをしています。
 


 僕は近本と木浪の今の関係性がすごく好きなんです。ポジションは違えど同じルーキーですし、ひょっとしたらバチバチやり合う関係性になるのかもしれません。
 しかしこの2人はお互いいっしょに頑張ろう!というスタンスを貫いています。近本は「聖也があと何本打てば100本に到達することができる」と話しているそうですし(今朝のデイリーより)、2人は仲間としての意識が強いです。僕はそういう姿勢だからこそ、2人のことを応援したくなります。


 急に話が変わりますが、もう1人だけ、この選手について語らせてください。

 6回の裏、先発の青柳は走者を1人背負った場面で島本と交代しました。打者は横浜の柴田。島本は変化球を低めに集め、柴田から空振りの三振を奪います。見事な火消しです。
 
 もはや今年の阪神では見慣れた光景かもしれません。
 
 しかし、忘れないでほしいことがあります。
 島本は54試合に登板して(9月6日現在)、今なお防御率は1点台なのです。
 さらに、去年の島本はわずか1試合しか登板がありませんでした。今年最も飛躍した投手の1人といえるでしょう。

 54試合登板、防御率1.97。
 これだけ見れば、セットアッパーやクローザーと遜色ない成績です。

 

 昨年2軍監督と2軍選手の関係だった矢野監督と島本。今年は戦いの場を1軍に移し、島本はその才能をついに開花させました。

 彼は高卒育成入団から球団史上初めて支配下登録を勝ち取った投手ということで、以前から注目していたのですが、今年は彼の投げる姿をたくさん見られて嬉しいです。

 シーズンも残りわずか、まだ3位滑り込みの可能性は残されていますし、選手たちもそこに向けて戦っています。去年最下位になったチームがAクラスに入れたら、自信になると思います。
 近本も、島本も、1年間シーズンを全うしたことのない選手ですから、しんどいことも多いでしょう。でも、ヒット数と登板数、積み重ねてきたものが消えることはありません。

 あと少しです。がんばれ!!