阪神タイガース・鳥谷敬について思うことを書いてみた
少し前に、田中幸雄という内野手が日ハムにいました。ショートとして入団し、強打を武器にレギュラーをつかんだ田中はある年、年齢を重ねたことや若手選手の台頭もあって、サードにコンバートされました。サードを守ることが増えた田中は晩年、1塁手兼代打としてチームを支えつつ、自身初の優勝を経験した年にユニフォームを脱ぎました。
かつて中日に立浪和義という選手がいました。PL学園高から中日ドラゴンズに入団し、ルーキーでショートのゴールデングラブ賞を獲得するなど、華々しいデビューを飾ったのは有名な話です。
その後、自身の肩痛の影響から2塁手にコンバート。セカンドでも大いに活躍しましたが、守備負担を軽くするために次はサードへ。ショート、セカンド、サードでゴールデングラブを受賞する守備の名手も、最晩年は代打の切り札に落ち着き、勝負強さを発揮し続けました。
この2人にはいくつか共通点があります。
- ・ショートのレギュラーからプロのキャリアをスタートさせた
- ・ショートからのコンバートを経て、複数のポジションで居場所を確立させた
- 現役晩年は代打の切り札として起用されたこと
ショートとしてキャリアを積んだ選手は、負担の少ないポジションへのコンバートを経て、活躍を続けることができる。僕は田中や立浪を見て、そのように思っていました。そのように思っていましたし、鳥谷にもそうなってほしいと思っていました。
だから鳥谷がサードにコンバートされたとき、ちょっと嬉しかったのです。「もうショートで見られないのはさみしいけど、これできっと彼の姿を長く見ていられるはずだ」と。
ファンに限らず野球好きの間で震撼を読んだ今朝の日刊スポーツ1面。どこまで信じていいのかは僕には分かりませんが、彼が今シーズン厳しい立場に立たされているのは直視したくない事実です。田中や立浪のように与えられた場で結果を残すのって、すごく難しいこと。あの鳥谷でさえ難しかったということにただただ胸を締め付けられます。
2019年シーズンも残り23試合、これからの試合の見方が変わりそうなのは避けられそうにありません・・・
勢いに任せて書いてみましたけど、難しいですね。色んな思いが交錯して、自分が自分でないみたいです。