それでも僕は書き続ける!!

1996年生まれの阪神ファン。プロ野球や日々の感情を文章に表す楽しみを感じながら気ままに書きます

2020年のペナントレースを予想する(パリーグ)

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まずはじめに。パリーグのAクラス3チームはそれぞれ激しい順位争いをするのではないかと思っています。
それと、1位から3位までの予想は残りの2チームとどの点が優れていて、どの点が劣っているかを比較しながら考えてみました。みなさんもそんな風に比較しながら読み進めてもらえたらと思います。
 
 
 
時に羨ましがられ、時にヘイトを集めつつも強力な選手集めに奔走してきた楽天。その成果が大きく実を結ぶシーズンとなりそうです。
昨シーズンは実はなかなかに苦しい台所事情でした。則本投手はヒジの故障で開幕から投げることができず。その上岸投手も足を故障し、プロ入り最少の15先発・3勝。投手陣の2枚柱が精彩を欠きながらリーグ2位の得失点差+36を記録してシーズン3位に食い込んだのはおみごとでした。美馬投手の放出こそありましたが、涌井投手の獲得や松井投手の先発転向も行なっていますからスキがないです。絶対的守護神を失ったと評する声もありますが、代わりは昨季64登板で防御率1.97の森原投手で決まりです。何の心配もいらないでしょう。
 
野手陣ですが、一塁の銀次選手がダメなら鈴木選手、二塁の浅村選手に何かあったら藤田選手、遊撃の茂木選手の代わりは新人の小深田選手……と、レギュラークラスの選手に何かあったときに出場する選手の質がここ数年で格段に上昇しました。当然レギュラー陣が全員何事もなくシーズン完走してくれるのがベストでしょうが、なかなかそうはいかないのがペナントレースなので。リスクを考慮しそれに対するケアをしっかり考えているのは、安定した戦いができるチームを目指している意志が伝わります。野手外国人もブラッシュ、ウィーラーに新加入のロメロ。NPBで結果を残した3人がいますし、ファンとしては心強いかと。
 
このチームのキーマン:太田光
セリーグファンだとあまりご存じないかな?2年目の捕手です。実績も経験も乏しい選手が並び、ウィークポイントになってしまっている楽天の捕手。マスクを被るのがこの大田選手と堀内選手、それと主に則本投手とバッテリーを組んだ足立選手の3人でしょう。この3人ですが、打撃が森選手や甲斐選手と比べるとかなり弱いです。
この弱点をどうカバーしていくか、若い太田選手がどれだけ成長できるか。穴が少ないチームだけあって、少ないウィークポイントが解消されたら混沌するであろう順位争いを抜け出せる可能性もあるでしょう。
 
個人的に期待している選手:辰巳涼介
楽天のセンターは守備指標ではたいへん優秀でしたが、攻撃面ではあまり良い成績を残せませんでした。昨季は秋山選手、柳田選手、荻野選手と攻守に優れたセンターがいたわけですから、彼らに割って入るのは大変だったことでしょう。
とはいっても打率より1割近い出塁率をマークし、四球率も茂木選手や島内選手より高い割合を記録し、期待を持たせる数字は残しました。守備はすでにリーグトップクラスですから、打撃次第ではリーグを代表する打者になる可能性も大いに秘めている選手です。
 
 
 
昨季は西武との優勝争いに敗れて2位になったホークスですが、故障者の続出とレギュラー陣の不振が決定打となってしまいました。それでも2位に入り込んだのは圧倒的な選手層を誇る投手陣の頑張りによるものでしょう。パリーグで最も勝ち慣れているチームであり、多少の離脱はチーム編成にさほど大きな影響を及ぼしません。
 
ただ、グラシアル・デスパイネキューバ野手組の来日見込みが経っておらず、かなり厳しいのでは?というのが僕の見解です。バレンティンの加入や柳田選手の復帰でカバーできる範囲ではありますが、昨年の攻撃と比較してプラスまで持ち込めるのかどうかでいうと難しいのではないでしょうか。今回の布陣で手堅い補強をした楽天を上回れるのか、という面では疑問が残ります。とはいえシーズン前には思いもしなかったウルトラCな選手がポコポコ出てくるのもまたホークスのすごいところでして。それを戦力にカウントするのは予想じゃないので考慮しませんでしたが、想像を超えた選手のブレイクも大いに有り得るのがやはりこのチームのすごいところです。
 
このチームのキーマン:内川聖一
あまり触れられていませんが、昨季リーグ優勝を逃したのは一塁手の打力で大きく差をつけられたことも要因の一つだと思っています。打率.256打点41はあまりにも寂しい数字。守備は円熟味を増し安定感抜群となっていますが、打力重視のポジションでこの成績だとチームのウィークポイントになってしまうでしょう。言い換えれば、彼がかつての打棒を取り戻せばチームの弱点は解消されることになります。ですか内川選手も今季で38歳。チームは最高の右打者の復活にかけるのか、はたまた後釜の育成に舵を切るのか、そのあたりも含めて注目です。…なんて書いてる間に開幕2軍が決まってしまいました。結果だけ見れば妥当なのですが、ホークスにしては思い切った決断をしたなという印象です。
 
個人的に期待している選手:松田遼馬
昨季は51試合に登板。ついにシーズンを完走することができました。ホークスさんありがとう。タレント揃いのブルペン陣で1度も離脱することなく投げ続けたのは立派のひと言です。現在は1軍に帯同していないですが、彼の勢いある直球がまた見られることを楽しみにしています。
 
 
 
投手陣の整備はたくさんの人が課題としてあげているので特になにか言うことはありません。ただ今井投手、髙橋光成投手、松本投手とドラフト1位で獲得した先発投手の成長次第では今ほど悪いピッチャー事情にはならないのではと思っています。
野手陣は捕手、一塁手楽天ソフトバンクを圧倒しており、この点はアドバンテージとなるでしょう。ただしレフトとライト、それとDHで得点貢献度はマイナス。浅村選手の穴は外崎選手で埋めることができたといえますが、ライト外崎選手の攻撃面での穴は埋めることができなかったことになります。
 
そして今年はセンターの秋山選手が移籍。守備力はレフトの金子選手で十分補えそうですが、今年の西武は(1)センター秋山選手の攻撃力(2)レフト金子選手の守備力 この2つをカバーしなくてはなりません。スパンジェンバーグの獲得は的確な補強と言えますが、最多安打4回の中堅手の穴埋めはそう簡単なことではありません。外野3ポジションの打撃が平凡におわると、残りの3チームと比べて弱いポイントになるだろうと考えたのが3位にした根拠です。
 
 
このチームのキーマン:今井達也
7勝9敗防御率4.32は決して優秀な数字ではありませんが、QS12回はチーム最多。10日の登板では155キロをマークし、パワーアップした様子を見せつけました。昨シーズンはストレートの空振り率が低かったのですが、これが改善されると得意のスライダーも活きてくることでしょう。全てのライオンズ戦を逐一チェックしているわけではありませんが、昨年と比較して最もスケールアップしている投手の1人でしょう。

 

 
個人的に期待している選手:與座海人
入団後にトミー・ジョン手術を受け、まだ公式戦での登板はありません。ただアンダースローというチーム唯一の武器をひっさげ、開幕ローテ入り候補に名乗りを上げています。以前大山くまお先生のゼミ課題でもちょっと紹介しましたが、僕は変則派投手が大好きで。入団が決まったときは嬉しかったのですが、1軍の舞台に戻ってくるまでおよそ3年。待ってました。彼のストレートは魔球です。
 
 
 
FA獲得戦線に名乗りを上げ、オフの主役となったロッテ。実は昨シーズンの得失点差はソフトバンクより良かったです。4位予想にしましたがAクラスは十分圏内と言えるでしょう。美馬投手は2桁勝利が1度だけですが、昨シーズンは持ち味である四球の少なさを押さえつつ、奪三振も増やしてより質の高い投球ができるようになりました。いわゆるゴロピッチャーなのでホームランラグーンの影響も受けにくいでしょう。ただ後述するショートの課題は明確で、ここの改善ができないことには優勝争いに加わるのは難しいのではと予想します。
 
このチームのキーマン:藤岡裕大
ショートが固定できずに大敗を喫した晩年の伊東監督時代ほど悲惨ではありませんが、他チームのショートと比較するとその成績の差から目を背けるわけにはいかないというのが現状です。井上選手、レアード、荻野選手らがチームの得点源として大きく貢献していますが、ショートは攻守共に奮わず、大きなウィークポイントになってしまっています。ただここまでの試合ではオープン戦打率3割、守備指標も大きく改善された数字が記録されており、期待大です。絶対的レギュラーの座を掴み取ることができるでしょうか。
 
個人的に期待しているチェン:チェン・グァンユウ
誤植ではありませんのであしからず笑 昨季はNPB加入後最多の44試合に登板。ロングリリーフからワンポイントまで、さまざまな起用法に応え飛躍のシーズンとなりました。特に対左打者には112打数で被ホームラン0と、1発NGの場面で力を発揮しています。チームのブルペン事情や外国人枠の兼ね合いで2軍落ちすることもありますが、贔屓目を抜きしても過小評価されているイメージが強く、もっと注目される存在になってほしいなって思います。
さわやかカワイイ系のイケメンです。セットアッパー経験のあるハーマンとジャクソンが加入したけどチェンチェン大丈夫!!

 

 
 
 
エース有原投手を筆頭する先発陣はリーグトップクラス。外野守備もレベルが高い野手が揃い、広い球場をホームにするチームの戦い方が出来ていると思います。しかし、それを抜きにしても打線の迫力不足が気がかりです。中田選手が離脱したり不振に陥ると得点効率がガクッと落ちる点は課題と言えそうです。その中田選手も打点リーグ10位、打率も規定到達者のうち下から2番目では物足りないでしょう。特に8月以降は29試合で1本塁打12打点と、完全にブレーキとなってしまいました。中田選手のさらなる成績上昇と、脇を固めるポイントゲッターの確立は必須です。
 
このチームのキーマン:王柏融
昨年は来日1年目の外国人選手としては満足できない成績に終わりました。中田選手に次ぐポイントゲッターを挙げるとすれば、右は大田選手で左は王になるのでしょうか。外野のポジションに外国人枠を使っている以上、昨季あまり出なかった長打を増やしてもらいたいところ。先日の試合で自打球を受けて負傷交代し、その後試合にも出ていないので少し心配です。16年に日本一に輝いたときは大谷選手、中田選手、レアードと打線の核になる人が複数いました。あの時のような打線が組めるか注目です。
 
個人的に期待している選手:鈴木健
昨年のドラフト4位で入団した、サイドスロー右腕です。腕を大きく広げて振り抜くフォームは近年では珍しく、見ていてワクワクします。ストレートもクセ球で、右打者封じに長けていそうな投球スタイルです。信頼を積み重ねていけば勝負どころの右キラーとして起用されるでしょう。サイドスローに転向して一芸を磨いてきた、って感じがして気に入っています。

 

 
 
 
山岡投手、山本投手、田嶋投手に伸び代ありそうなK-鈴木投手や榊原投手もいるのにどうして…と思われる方も多いことでしょう。その理由は明確です。深刻な得点力不足。強力投手陣を擁しながら得失点差はマイナス93。5位日本ハムと70近い差がついてしまいました。
さらに詳しく見ていくと、捕手、二塁、三塁、中堅の得点貢献度がリーグ最下位。一塁も5位と、打てないポジションが多すぎました。新加入の外国人はライトもしくはDH。この現状を打破するには既存戦力の底上げが必要です。特に一塁三塁は打力重視なポジションなだけに、打棒を発揮できる選手の確立は早急に対応すべき課題です。とはいえその点が解消されたとしてもまだまだ課題は山積みで……フラットな見方をすればやはり厳しいシーズンになるだろうと思います。
 
このチームのキーマン:T-岡田
昨シーズンはまったくと言っていいほど機能せず、チームの得点力不足の一因となってしまいました。打線が吉田選手頼りになってしまうと、対戦相手は吉田選手へのマークに集中しますし、吉田選手を歩かせて後続を抑える、なんて作戦も十分考えられます。チームのスラッガーが自身の能力を大いに発揮するためにも、彼の前後を打つバッターは重要です。一塁守備も光るものがありますし、先日の練習試合で阪神エドワーズから放ったホームランをみると長打力はまだまだ健在です。昨年京セラの打席に立ったときのファンからの大歓声はファンじゃない僕でも心に響くものがありました。まだ老け込む年齢じゃないはずです。
 
個人的に期待している選手:ジョーンズ
まさかこのレベルのスターがNPBに来てくれるとは……正直めちゃくちゃ興奮しています。ここまで目立った活躍はありませんが、実績十分の外国人です、シーズン始まるまで様子見ですね。13-14年に楽天にいたAJと違って四球少なめ三振は人並みに多いと、やや不安なタイプの選手ではありますが応援歌の歌詞にあるように”話題をさらう”ような活躍に期待したいところです。