それでも僕は書き続ける!!

1996年生まれの阪神ファン。プロ野球や日々の感情を文章に表す楽しみを感じながら気ままに書きます

「悔しみノート」を知って、マイナスな感情への見方を変えた話

TBSラジオでお昼の時間帯に放送されている「ジェーン・スー 生活は踊る」が好きで、在宅勤務の日はいつも聞いています。今日は、その番組を聞いての感想です。

自分の価値観が大きく変わりそうな体験ができたので、共有したいと思います。

www.tbsradio.jp

 

ジェーン・スー 生活は踊る」には、リスナーの悩みを解決するコーナー、「相談は踊る」があります。2年前、こんなお便りが寄せられました。

 

「芸術系の大学に進学し、卒業後もフリーで活動していましたが自分の出来に満足できず、どんどん自己険悪に陥り心身ともに調子を崩してしまいました。~~いい映画を観たり、いい本を読んだりしては、こういうことがしたかったのに悶え、、自分には何もできないと落ち込む日々を過ごしています。」

(実際の投稿を要約しています)

 

 

 

お便りがきっかきになって書籍に

 

この方は苦しくてどうしようもない感情を、やっとの思いで書き留めたのでしょう。パーソナリティのジェーン・スーさんはこの方に、「とにかく悔しいと思った時は、ありのままの感情を『悔しみノート』に書き綴ってみて」とアドバイスしました。

投稿者さんはアドバイスの通り、ノートを書き続けました。およそ1年。書き続けたノートをラジオに送ると、スーさんは番組でこのことを取り上げました。

出版社の人がこの放送を聞いていたらしく、なんとこの度「悔しみ」ノートとして書籍になったのです。

 

何かを継続することのすごさもそうですが、僕は「悔しい」というマイナスの感情が人を動かせることに驚きを隠せませんでした。

 

恨み、辛み、妬み嫉み……昔から、マイナスな感情は持っちゃいけないと思っていました。

 

悲しい感情を持ち続けていると、自分の気持ちもそっちに傾いていって、悲しみでいっぱいになってしまう。

怒りの感情を持ち続けていると、怒りが頭の中にいっぱいになって、人に優しくなれなくなってしまう。

ずっとそう思っていました。

 

マイナス感情に対する誤解

 

マイナスの感情は自分にも他人にも悪影響を及ぼす。だからグチも嫌いです。グチを言って何か解決するわけでもないし。ネガティブな感情をぶつけたところで相手も嫌な気持ちになるし、そんなことする意味がない。何ならこういう考えを持つこと自体が間違っている。

自分がため込んでおけばいつか消化できるから、耐えればなんとかなるから。そう思って我慢してきました。

 

その結果……なんとかなりませんでした。

 

 

夜眠れなくなりました。深夜にふと目が覚めるようになりました。色んな感情が渦を巻いて、頭の中を駆けめぐる日々。

睡眠不足で昼間に頭が働かなくなりました。胃がキリキリ、ムカムカするようになりました。

ちょっとしたことでもオーバーに受け止め、ひどく落ち込むようになりました。

 

「誰か助けてほしい。救ってくれ―」

やっとの思いで近所のメンタルクリニックに駆け込みました。

「軽いうつの症状が出てますね」。優しそうな先生からそう言われました。

 

あのときの僕は自分の内から湧き上がってくるマイナスの感情を抑えよう、抑えようとしていました。そしたら、僕自信がどこか壊れてしまいました。(今は底を脱して元気です。通院も終わりました)

 

マイナスな感情を受け入れる

 

今ならわかります。マイナスな感情も自分の一部なんです。嬉しい出来事に触れてよろこぶのと同じで、つらいこと悲しいことがあったらマイナスな気持ちになるんです。そこを否定してしまったら、ひいては自分自身を否定することにつながりかねないです。

 

「正直なことをさらすと人に届く。かっこつけると届かない」。

スーさんはラジオでこう語りました。

 

僕はまだ本を読んでいないですけど、正直な気持ちや率直な思いであることが、スーさんはじめ出版社の方の気持ちに刺さったのだと思います。

 

著者の方(梨うまいさん)は、「ノートを書き続けると、この気持ちを自分から切り離せるようになると思っていた。でも途中で切り離せないと気づいた」と話していました。

 

僕はノートを書いたわけではないですが、その気持ちよく分かります。

 

僕はハイなテンションとローなテンションがバイオリズムのように交互に波打って訪れる気配があるらしくて。そのタイミングもよく分からなくて、

ローの時は誰にも会いたくないし全部めちゃくちゃになったらいいのにここから逃げ出したいああああああ…って気分になります。

でもそれは良くないことだ、早くハイなテンションにならなきゃ、治さなきゃって思ってました。

 

でも無理でした。かえって悪くなりました。

マイナスの感情を無理矢理抑え込んだって良いことありませんでした。

自分には正直でいないといけないって気づきました。無理に抑え込むこと自体は間違っていました。

 

書いてみたら何か変わるかも?

 

僕は書くのが好きです。

 

けれでも、どう考えても結論がマイナスな感情にたどり着きそうなことを書いたり、整理したりすることは避けてきました。悲しいことを書いたところで余計につらくなるし、そんなもの誰に見せるわけでもないし、と思っていました。

 

それ、もうやめます。

 

マイナスな感情がわき起こってきたら、ひと思いにペンを走らせます。キーボードをタップします。フリック入力は苦手だけどスマホのメモに残します。

 

そうすることで、何か今までの自分とはちがうものは見えてくる気がしてきたのです。あくまで仮説なので、違うかもしれません。でも今は「悔しみノート」に感化されて、すごくやってみたい気持ちがわきあがっています。

 

ひたすら悶々として、時間が経ったら忘れられるのかもしれません。

でもあえて書いて残します。マイナスな感情がわき起こったとしても、それに振り回されたとしても、きっとそれも僕の一面なのでしょう。

 

悔しみノートのサンプルはこちらから読めます。

 

www.hanmoto.com

 

生活は踊るのラジオはこちらから聞けます。

お便りのコーナーは番組開始から1時間後、12時からです。

radiko.jp