書くも話すも「誰に向けて」が大事だと気づいた話
書くことと話すこと、どちらが好きかと聞かれたら、迷わず「書くこと」と答えます。僕は話すことがあんまり得意ではないです。嫌いではないのですが。人前で話す時は、元々緊張しいでありながら結構やる気になりまして。聞いてくれた人から「話すの上手いね」なんて褒めてくれたときもありました。
ただ、僕は「準備された内容を読み上げる」のが得意なだけなのです。だからアドリブが入ると途端に真っ白になりますし、用意されたものがない場では何をどこまで話していいか分からなくなります。
続きを読む200文字
「桐島、部活やめるってよ」や「何者」などで知られる作家の朝井リョウさんは、小学生の頃から毎日200字以上の日記を書いていたそうです。僕のような阪神ファンは、この人の名前聞くと、昔タイガースにいた「浅井良」のこと思い出してしまいます。とにかく、人気作家の原点は日記にあったのかもしれません。
200字の日記って、大変そうに聞こえますよね。でもTwitterで例えると文字数制限ギリギリの投稿1回と約50文字。こうして言い換えると、案外少なく聞こえるから不思議。あ、200字越えた。
おそらく、日記を書く上でのハードルは文字数ではありません。「こんなこと書いていいのかな?」という思いから、自分に課すハードルを高くしていることが大きな要因となっている気がします。僕はそういうタイプです。手帳に書く日記も、「これを数年後に見返した自分はどう思うだろうか。だとしたら恥ずかしいことやしょうもないことは書けない」という思いが頭を駆け巡ってしまいます。自由に書いて良いのが日記のはずなのに。
もともと読者がいる文章を書き続けた僕にとって、「自分の思いのままに書く」というのは、自身が思っていた以上に難しいテーマのようです。ただ、そればかり気にして何も書けなくなっては元も子もありません。
ひとまず、毎日何かしら書いてみることに挑戦してみようかなって思います。今までのような野球ネタ以外のブログもアップされるとは思いますが、そこんとこよろしくです。(600字)
朝井リョウさんの日記のことは、今読んでるこの本に書いていました。
【プロ野球】過去に代打起用されたピッチャーを調べてみた
7月7日のヤクルト対中日戦、普段の試合ではなかなか見られないシーンが有りました。
岡田 → 代打・三ツ間
なんとピッチャー岡田の代打でおなじくピッチャーの三ツ間が起用されました。
このシチュエーションを説明しますと、場面は延長10回2死満塁。
1点ビハインドながら1打同点、サヨナラのチャンスです。ですが中日は残り野手をすべて使い切ってしまいました。万事休す。やむを得ず代打起用されたのがリリーフの三ツ間でした。
しかし三ツ間はリリーフ投手。打席に立つこともほぼありません。あえなくヤクルト・石山の前に空振り三振に倒れ、試合もドラゴンズが敗れました。
しかしこれは、この回ピッチャーまで打順がまわってくることを想定して動けなかった中日ベンチのミス。後味の悪い敗戦となりました。
中日ドラゴンズ 野手を全員使ってしまった為
— ドラペイ (@DragonsVideo) 2020年7月7日
代打がまさかの投手 三ツ間 pic.twitter.com/j54duMdFj2
ピッチャーのところで代打が起用されるのはセリーグおなじみの光景ですが、今回のように投手が代打に起用されるケースは極めて珍しいです。とはいえ全くないわけではありません。せっかくなので、過去に投手が代打で起用されたケースをいくつかご紹介しましょう。あ、大谷は別格なので出てきません。
2018年5月3日 笠原祥太郎(中日)
この日の中日は早めに代打攻勢をしかけていたため、残り野手が少なくなっていました。しかもこの時点ではまだ同点。延長になったときのことも考えないといけません。
延長を見越して昨日先発登板した笠原が代打に送られました。状況は1死1塁。ピンチバンターとしての起用です。ですが打球はサード川端の正面に転がり、ランナーを送ることはできませんでした。
ちなみに、この時のピッチャーは今日の三ツ間と同じヤクルト・石山でした。
2018年5月6日 風張蓮(ヤクルト)
1点ビハインドで迎えた延長10回、ヤクルトはノーアウト1,2塁のチャンスを迎えます。打順は投手の石山(いや良く出てくる!)。当然ここは代打です。しかし残り野手はケガをしている青木だけでした。ヤクルトベンチはリリーフの風張を打席に送りました。それにしてもこの風張、ものすごく打ちそうな表情をしている。
風張はバント失敗に倒れましたが、後続の打者がタイムリーを打ち、結局サヨナラ勝ちを収めています。
ちなみに風張は1度代走でも起用されたこともあります。実際はMAX150オーバーの力強いリリーフですが、謎の便利屋扱い。
2018年8月11日 吉川光夫(巨人)
延長10回ノーアウト1塁、当時クローザーを務めていたアダメスに打順が回ります。残り野手は中井がいましたが、ベンチが代打に送ったのはピッチャーの吉川でした。ここまでの吉川はバントを6回中5度成功させており、この成功率に賭けた形となります。吉川はバントを成功させ、見事チャンスを拡大しました。お見事です。
ですが後続はチャンスを活かすことができず、試合は引き分けに終わりました。
ちなみに三ツ間の前に投手で代打出場したのはこの吉川が最後です。
2018年8月3日 J.ウィーランド(横浜DeNA)
みなさんおまたせしました。真打ちの登場です。代打ピッチャーでこの方を思い浮かべた人も多いのではないでしょうか。
延長11回、2アウトながら1,2塁のチャンスを作ったベイスターズは嶺井の打順のところで代打ウィーランドを起用します。これまでご紹介したケースはいずれも投手の打順のところで別の投手を代打に送ったものでした。ウィーランドは野手の嶺井に代わって出場しています。
ウィーランドは2017年に投手ながら3本の本塁打を記録するなど、非常に打撃の良い投手として知られていました。降板する前の回に打席が回ってきても代打を送られないほどです。
この日の代打・ウィーランドはサヨナラ打を期待しての起用です。本拠地横浜スタジアムは大盛りあがり。
ピッチャーが代打に起用されたのに、広島の内野陣がマウンドに集まります。場の雰囲気も後押しして、ウィーランドは四球を選び、その後のサヨナラにつなげました。ウィーランドはこの年限りで退団しましたが、バッティングで強烈なインパクトを残した助っ人でした。
ところで代打ウィーランドはナイス采配なことに間違いないのですが、このウィーランドですらヒットを打つことができませんでした。
ではピッチャーが代打で出てきてヒットを打った例はあるのでしょうか?
2002年6月19日 桑田真澄(巨人)
ありました。さすが桑田さんです。延長11回、0アウト1塁で岡島の打順がまわってきたところで原監督は代打に桑田を送りました。
桑田はバントの構えを見せますが、初球になんとバスター!三遊間を鮮やかに破りチャンスを拡大しました。
巨人は後続にタイムリーが出て勝ち越し。延長戦を制しました。「代打投手」がヒットを打った例はこれ以降出ていません。
本来、投手が代打に出てくる場面というのはベンチの采配ミスという一面もあるので、ファンとしては喜べるものではありませ。それでも「何が起こるんだろう?」というワクワク感を秘めているのもまた事実。この日の代打・三ツ間も、中日ベンチが最前列に乗り出してなんとか決めてくれと全員でエールを送っていたのが印象的でした。
あまり見たくないけど、それでも心ざわつかせる「代打・ピッチャー」。次はどんなシチュエーションで見られるでしょうか。
【阪神】救世主サンズ現る!!チームを救う一撃
DeNA 6 - 8 阪神 [勝] 伊藤和1勝0敗0S [S] 藤川0勝1敗1S [ホームラン] 糸井ツーラン1号、サンズ スリーラン1号https://t.co/gjnjMjSxIL pic.twitter.com/DPWEpBCdHY
— 阪神タイガース (@TigersDreamlink) 2020年6月27日
勝ちました。
勝てました。
勝ったぞおおおおおおおおおおおおお!!
今日ばかりは冷静に振り返る方が無理だって話です。やったぜとらほー!!
劣勢ながら絶対に勝ちたい、その執念がたくさんのプレーに宿った結果だと思います。
さて、何に触れようかな……。やっぱり助っ人外国人3人にしましょう!
続きを読むタイガース白星1番乗りは青柳!!
ヤクルト 1 - 4 阪神 [勝] 青柳1勝0敗0S [ホームラン] マルテ ツーラン1号https://t.co/sRB1hYWuEJ pic.twitter.com/Qca3nu1eJu
— 阪神タイガース (@TigersDreamlink) 2020年6月23日
遅ればせながら、ようやく勝利の喜びを味わえました……
開幕の相手が王者巨人な上に持ち味を出せなかった3試合だったので不安に思うこともありましたが、カード変われば空気も変わるということでしょうか。
この日のポイントは、青柳対ヤクルトの左打者クリーンナップでしょう。
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外国人枠が増えたので解説分析してみた
プロ野球開幕を目前に控えたなかで、外国人枠に関するビックニュースが飛び込んできました。
これまで4人までに制限されていた外国人枠を、今シーズンに限り5人に拡大することが決定したようです。これにより外国人選手をより多く起用できるようになる一方でベンチワークも複雑化し、より細かい状況判断が求められることになりそうです。
この5人ルール、よく読んでいくと結構複雑で難しいです。
せっかくなのでこのブログで解説してみました。
加えてセリーグの外国人選手がどのような形で起用されることになるのかも合わせて分析してみました。
パターンA:投手5人・野手0人 or 投手0人・野手5人
この編成はできません。
投手野手どちらかのみで構成することができないのは 従来のルール通りですね。
パターンB:投手3人・野手2人 or 投手2人・野手3人
シーズン中に投手野手の内訳が自由に変更できます。
パターンC: 投手4人・野手1人 or 投手1人・野手4人
今回の追加ルールで最も複雑な部分です。
運用は可能ですが、いくつか制約が設けられています。
今回は分かりやすいように投手4人、野手1人のケースで考えていきましょう。
そもそもセリーグで外国人野手4人抱えてるチームいないですからね。
投手、野手どちらかを4人登録した場合、5人制をキープしたまま選手の内訳を変更することは出来ません。
× 投手4人・野手1人 → 投手3人・野手2人
× 投手4人・野手1人 → 投手2人・野手3人
× 投手4人・野手1人 → 投手1人・野手4人
つまり、投手4,野手1で編成した場合、新たに2軍から野手を1人昇格させたい場合は1軍にいるひとりの投手を必然的に降格させる必要があります。
どうしても野手を2人1軍に置いておきたい、となった場合は外国人枠は4名に減少します。投手2となる代わりに野手2となるわけです。
◯ 投手4人・野手1人 → 投手2人・野手2人
◯ 投手4人・野手1人 → 投手1人・野手3人
外国人枠が4名に減少した場合、再び5枠に戻すこともできますが
その場合の内訳は5枠で運用していたときと同じ構成にしなくてはいけません。
◯ (投手4人・野手1人) → 投手2人・野手2人 → 投手4人・野手1人
× (投手4人・野手1人) → 投手2人・野手2人 → 投手1人・野手4人
× (投手4人・野手1人) → 投手2人・野手2人 → 投手2人・野手3人
× (投手4人・野手1人) → 投手2人・野手2人 → 投手3人・野手2人
つまり、投手4人構成を1度でも実施したチームが、「やっぱ野手2人置いておきたいわー」となった場合は先述の「投手2人・野手2人」か「投手1人・野手3人」という構成にする必要があります。
ここが最大のミソですかね。力のある投手を抱えることができますが、その分制約が多くチーム全体の運用力が問われるでしょう。
ちなみに、1軍登録できる外国人が5人に増えただけで、ベンチ入りできる外国人は4人までのままです。また、試合に出られる外国人も3人までです。
ここからは新ルールが採用されることで、セ・リーグの外国人運用はどのようになっていくのか見ていきましょう。
なお6月18日現在で育成契約の選手は分析の対象外にしています。
【巨人】
野手の揃い具合を考えると投手4人プランも
メルセデス、デラロサ、ビエイラ、パーラの4人は確定でしょう。
大物助っ人サンチェスが状態を上げてローテ入りするってことになった場合、従来のルールでしたら1人入れ替えれないといけませんでしたが、5人制となったことで投手4・野手1のパターン運用も可能です。ただそうした場合、パーラとモタの併用ができなくなるというリスクもあります。
【横浜DeNA】
パットン・エスコバーで中継ぎローテーションが組める
おそらくこのルールで1番恩恵を受けるのは横浜でしょう。野手3人を1軍に置いておくのは確定なので投手2・野手3のプランになると思われます。
Aプラン:ピープルズ・エスコバー
Bプラン:ピープルズ・パットン
Cプラン:エスコバー・パットン
AプランBプランはピープルズが先発する日は中継ぎ外国人はオフ。それ以外の日はブルペン待機という使い方ができます。ピープルズ先発日は結果的に休養日という形になるので負担も軽くなるでしょう。
Cプランは直近の登板や調子を見極めてリリーフのうち片方をベンチ入りさせるという運用ができます。先発が足りなくなってリリーフ総動員という日は野手の1人をベンチ外にしてエスコバー、パットンを両方ともベンチ入りさせることもできます。
【阪神】
リーグ最多の8人 3-2もしくは2-3のフル活用ができるか
投手はガンケルこそやや不安要素が残りますが、呂以外は十分戦力として期待できる能力がありますので投手4野手1という運用も出来なくはないです。
ただ阪神は得点力不足に悩まされていますので、攻撃力を落とす構成はしないでしょう。投手3・野手2構成になると思われます。
抱えている選手の数は多いので、横浜同様柔軟なプランが構成できるのは強みです。みんなしっかりと活躍してくれたらの話ですが……
【広島】
助っ人野手で攻撃力上げつつ、リリーフ陣の底上げ
外国人枠が拡大したことでピレラ、メヒアの両名が1軍入りするプランが運用しやすくなりました。ただリリーフ候補はDJ・ジョンソンとスコットとフランスアの3名がいるので、どのように使っていくかはベンチの戦略が問われる部分です。
【中日】
ロメロ復帰後は投手3人プランか
現在ロメロが肩痛で離脱中、シエラも開幕2軍となりました。そうなると必然と残りの4人で構成されることになります。ロメロ復帰後に誰と入れ替えるかという問題が発生しないことはプラスでしょう。
【東京ヤクルト】
リーグ唯一の「野手1」パターンCの編成起用も
セリーグで唯一野手がひとりだけです。となると、投手4・野手1の変更不可プランを採用する可能性もありますが、現状クックはまともに実践に入っていない状態で、果たしてこの変更プランをやるメリットがどれくらいあるかは疑問です。
(ハフが今年もいれば……)
【投手4・野手1プランは採用されるのか】
今回の新ルールで1番の目玉といえる投手4・野手1or投手1・野手4の変更不可プラン。そもそもこれが使われるケースはあるのでしょうか。
今のところ可能性としては考えられるが、やはりそこに踏み切るチームは出てこないのでは、というのが僕の意見です。内訳の変更不可は突然の故障などに対応しづらく、難しい運用となりそうです。
また外国人枠拡大を想定して編成したチームもないわけで、そこまでめいっぱい枠を活用できないチームもあるでしょう。
もしあり得るとしたらシーズン最終盤。
今年はCSがないので優勝争いがもつれた際、最後のブーストとして投手4人体制を敷いてくる可能性は大いにあります。先発要員とは別にロングリリーフ、第2先発ができる投手を用意して、短期決戦のように勝ちを拾っていくケースが見られるかもしれません。
ただ、今シーズンはコロナ禍の影響でシーズン中の外国人補強がどうなるか分かりません。現状ではほぼ不可能でしょう。状況が好転したとしても、各チームの補強起源までに間に合うか……昨年のデラロサのようなリリーフの補強は難しそうです。
ただ、1つだけ方法があります。国内の独立リーグです。BCリーグや四国アイランドリーグには外国人選手も在籍しています。彼らを補強するケースは考えられます。その場合、抱える外国人選手が増えるので変更不可パターンを採用することもあるかもしれません。
なかでも富山には広島と西武に在籍したヒースがいます。外国人枠の拡大はNPB復帰を目指す彼にとっては追い風になることでしょう。
ところでこのルール、パワプロのペナントとかで再現するってことになったらめちゃくちゃ大変そう笑