それでも僕は書き続ける!!

1996年生まれの阪神ファン。プロ野球や日々の感情を文章に表す楽しみを感じながら気ままに書きます

井上広大と大山悠輔 ふたりのスラッガーに夢を見る

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開幕前には想像もしなかった、夢のような時間でした。

 

高卒ルーキー・井上広大の1軍昇格。今季はずっと2軍で鍛錬を積ませるものだと思っていましたから驚きでした。昇格した日、1軍はナゴヤドームに遠征中。井上はおそらく1人で名古屋に向かったのでしょう。名古屋まではのぞみ号で約50分。その間、いったいどんなことを考えていたのでしょうね。ワクワクでしょうか。僕なら緊張して何も考えられなさそうです。

 

井上はここまで2軍で8本のホームランを打っています。昇格当時はウェスタントップでした。(現在はカープ・林晃汰が9本で1位)ホームラン数セリーグトップの大山悠輔と、ウェスタントップの井上。2人のホームラン王が共にスタメンに名を連ねました。もうこれだけでたまんないです。

 

井上が昇格してからのことです。僕は大山の新たな一面に気づいてしまいました。

まあとにかく「お兄さん感」がすごい!

 

ベンチでは井上の隣に座り、何か話し込んでいました。雨で開始予定がずれ込んだ日の試合前には身振り手振りで井上に何かを伝えています。きっと打撃のことでしょう。大山が誰かに何かを教える姿を見たことがなかったので、とても新鮮でした。

大山は井上の昇格に関して「僕が教えられることがきっとある」と話しています。あの大山が後輩の面倒を見るようになったのか……と感慨深い気持ちになりました。

井上と大山が会話をしているとき、ふたりの表情は真剣そのものです。若きスラッガーたちが熱い野球談義を交わしている、それだけでワクワクしました。

 

井上のプロ初ヒットは甲子園で生まれました。高卒ルーキーとは思えない鋭い当たりが右中間を破り、初打点のおまけつきです。この日は西勇輝・梅野隆太郎と共にお立ち台に上がりました。

井上の初々しくも力強い思いを感じるヒーローインタビュー。その姿を大山はベンチで静かに見守っていました。

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「は~~~~~~良き良き良き!!サイコーすぎるわーーもうお兄さん通り越してお父さんかもしれない~~~」

この感情を表現できない自分の語彙力を恨みます。でもとにかく、いい感じだったんです。普通ならインタビューが始まったら選手は皆引き上げていくのに、ひとりグラウンドを見つめている大山。井上のことをすごく気にかけているのが伝わりました。

 

 

自分を慕っている後輩の活躍を見つめる大山は、とても頼もしく見えました。2人にとっても思い出に残る1日になったはずです。

 

その後、井上は再び2軍に戻っていきました。決して長い期間ではありませんでしたが、大山と過ごした日々はきっと濃い時間だったはず。たくさんのおみやげを持って、若きスラッガー鳴尾浜に帰りました。

 

長らく和製大砲が不在だった阪神で、2人のスラッガーが会話を交わしている。こんな光景、数年前には想像もできませんでした。将来、大山と井上のコンビがたくさんのアーチをかけてくれることを妄想してしまうのは……時期尚早でしょうか。いや、ファンはいつだって選手たちに夢と希望を抱いてしまう生き物。今は2軍で自らの腕を磨き、いつか近い内に成長した姿を見せてくれるはずです。

 

大きく育て!1軍でまた会おう。

 

(45分くらい)