最高のクローザー 藤川球児
突然だが、あなたは甲子園に行くとき何を楽しみにしているだろうか。
美しい芝のグラウンド?
甲子園カレー?
どれもちがう。
LINDBERGが聞きたかったから。
LINDBERGの「every little thing every precious thing」が聴きたくて甲子園に行った。
あの曲を聴くたび、また甲子園に行きたくなった。
最終回にあの曲を聴くたび、「ああ、甲子園いいな」って思えた。何度でも思えた。
就活生だったころ、どうしても頑張りたい面接の日はあの曲を聴いた。
あなたの気持ちが、少しでも分かりたくて。
満員の甲子園、緊迫した場面で投げる球児のことを思いながら歌詞を噛みしめると、自然と力がわいてくる気がした。
どんなにプレッシャーのかかる場面でも決して逃げない彼の姿に、勇気をもらっていた。
タイガースには藤川球児がいる
そのことが、どれだけ心強かったか。
聖地甲子園にあの曲が流れるのも、今日が最後。
球児は、どんな姿を見せてくれるだろうか。
ファンも選手も、矢野監督も涙するだろうけど、きっと球児は笑ってるんだろうな。